こどもの感染症にご注意を
感染症にご注意を
初夏から小児や乳幼児にかかりやすい感染症の予防について
こどもがかかりやすい感染症には、手足口病、咽頭結膜炎（プール熱）、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症（猩紅熱 しょうこうねつ）があります。
手足口病
症状は？
口腔内や手足等（肘、膝、おしりにも）に現れる水庖性発疹を主症状とする急性のウイルス感染症です。水庖はやぶれると痛がゆくなり、口の中の場合は痛みで食事が摂れず脱水症状を起こすこともあります。発熱、下痢、嘔吐が続く場合は髄膜炎や心筋炎の合併症が疑われます。
原因ウイルスは？
エンテロウイルス、コクサッキーウイルス等で５歳以下の乳幼児にかかりやすい病気です。潜伏期間は３～５日で、発熱は１～２日で下がり、水庖性発疹は３～７日で消えます。
感染経路は？
風邪と同じように鼻汁、唾液等からの感染（飛沫感染・接触感染）です。また、便からも感染（糞口感染）します。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。
咽頭結膜炎（プール熱）
症状は？
急な発熱（３８～４０度）、喉の腫れや痛み、結膜炎（目ヤニ、充血等）を主症状とするアデノウイルス感染症です。
原因ウイルスは？
アデノウイルスでプールでの感染がみられることから「プール熱」と呼ばれます。幼稚園児や小学生はプールでうつることが多く６～９月に流行します。潜伏期間は５～７日で、発熱は５日程度続き、他の症状は７日程度で消失します。まれに重症肺炎を起こすことがあります。
感染経路は？
咳やくしゃみによる飛沫感染および接触感染で、非常に感染力が強く、患者が触れたタオルやドアノブ等から感染することもあります。また、便を介して目や口に感染して、乳幼児が感染することもあります。
予防としては、プールに入る前後にシャワーでよく体、手、目を洗ってください。感染した場合は、タオルや洗面器、食器を共用せず、洗濯も別にしてください。
予防としては、プールに入る前後にシャワーでよく体、手、目を洗ってください。感染した場合は、タオルや洗面器、食器を共用せず、洗濯も別にしてください。
ヘルパンギーナ
症状は？
急な発熱（３９度前後）、口腔内に現れる水庖性発疹を主症状とする急性のウイルス性咽頭炎です。水疱がやぶれて潰瘍状になると痛みを伴うため、食事が摂れず高熱による脱水症状に注意が必要です。４歳以下の乳幼児に多く、食欲低下、嘔吐をすることもあります。合併症として、熱性けいれんや脱水症があり、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎等が現れることもあります。
原因ウイルスは？
エンテロウイルス属のコクサッキーウイルスです。潜伏期間は２～４日で、発熱は２～４日で下がり、水庖性発疹は７日ほどで消えます。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。
溶連菌感染症（猩紅熱 しょうこうねつ）
症状は？
急な発熱（３８～４０度前後）と頭痛、喉の痛み、食欲低下、吐き気等で、風邪の初期症状に似ています。そのうちに、喉が赤くなり、舌に赤いぶつぶつ（いちご舌）が現れ、口の中も赤くなります。発症後１～２日すると、痒みを伴う小さな発疹が全身にみられます。
原因菌？
Ａ群β溶連性連鎖球菌です。潜伏期間は２～３日です。
感染経路は？
咳やくしゃみによる飛沫感染および接触感染です。４歳～９歳の子にかかりやすく、秋から春に発症しますが、皮膚では７月～９月に多い傾向があります。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。
予防は、手洗いとうがいです。特にお子さんの手をよく洗うことが大事です。