薬との上手な付き合い方 その2★坐薬★
薬との上手な付き合い方 その2★坐薬★
坐薬とは?
坐薬は肛門や膣に入れる薬です。
坐薬は肛門や膣に入れる薬です。
肛門のすぐ上の位置する直腸から薬を吸収させるため即効性があります。
吐き気止めや解熱鎮痛剤などの目的に使用されるほか痔などの局所鎮痛にも使われます。
坐薬の種類
効能効果 | 一般名(薬品名) | 基材特性 |
解熱・鎮痛剤 | アセトアミノフェン坐剤 (アンヒバ・カロナール・アルピニー)など | 油脂性 |
鎮痛・抗炎症・解熱剤 | ジクロフェナックナトリウム坐剤 (ボルタレンザポ)など | 油脂性 |
消化管運動改善剤(吐き気など) | ドンペリドン坐剤(ナウゼリン坐剤)など | 水溶性 |
抗けいれん剤 | (ダイアツプ坐剤) | 水溶性 |
坐薬と内服薬の違い
①内服薬と違い直接血液中に吸収されるため薬の効きが早い事が期待できます。
②内服薬に比べ胃腸障害が少ない。
③体調によって内服が出来ない時も使用できます。
④食事の影響を受けにくい。
①内服薬と違い直接血液中に吸収されるため薬の効きが早い事が期待できます。
②内服薬に比べ胃腸障害が少ない。
③体調によって内服が出来ない時も使用できます。
④食事の影響を受けにくい。
坐薬の正しい使い方
①坐薬を包装から取出し、ティッシュペーパーなどで坐薬の底をつまみます。
①坐薬を包装から取出し、ティッシュペーパーなどで坐薬の底をつまみます。
先のとがっている方を肛門に挿入します。
②中腰でお腹に力を入れないようにし、肛門内にできるだけ深く入れ、そのまま立ち上がると簡単に挿入できます。
③坐薬が入りにくい場合は薬の先端を少量の水で濡らすか、あるいは薬が少し溶けるまで肛門に押し当てておくと入りやすくなります。また小児の場合は、おむつをかえる時の形で入れ、しばらくそのまま押さえておいてください。
冷たい状態で肛門に挿入すると刺激・異物感で便意を感じることがあるので、室温にもどして(冷蔵庫からだして10分後ぐらい)から使うことをお勧めします。
冷たい状態で肛門に挿入すると刺激・異物感で便意を感じることがあるので、室温にもどして(冷蔵庫からだして10分後ぐらい)から使うことをお勧めします。
④坐薬が出ないように挿入後20~30分ぐらいは歩行や激しい運動を避け安静にしてください。
*2種類の坐薬を併用する時の注意点!
坐薬の基剤によって使用する順番があります。
①同一基材の坐薬を併用する時=5分ほど間隔をあけてください
②油脂性基材と水溶性基材を併用する時=水溶性基材を先に挿入し30分あけて油脂性基材を挿入
坐薬の基剤によって使用する順番があります。
①同一基材の坐薬を併用する時=5分ほど間隔をあけてください
②油脂性基材と水溶性基材を併用する時=水溶性基材を先に挿入し30分あけて油脂性基材を挿入
坐薬の保管
坐薬は体温で溶けるように調整されています。
そのため30度以上になると変形したりするのでなるべく冷蔵庫などの冷所に保管してください。
坐薬を入れた後に排便してしまった時は……
坐薬を入れた直後に排便した場合、一緒に坐薬も出てしまうのでもう1度使用してください。
坐薬を入れた直後に排便した場合、一緒に坐薬も出てしまうのでもう1度使用してください。
挿入して10~15分以降に排出した場合は、薬がどれくらい吸収されたかわからないので、経過をよく見て次の使用まで4時間以上間隔をおく必要があります。